アントレプレナーシップ(アントレ!)
神奈川県立元石川高校に2017年度から、学校設定教科として設置された、日本初の授業科目が、アントレプレナーシップ(通称:アントレ!)です。
“全国に、157万人いる普通科中堅校の底上げが、日本の将来的な人材育成の底上げにつながる”と考える元石川高校の岡部校長。もともと企業で事業開発に携わってきた経験をもとに構想・実践してきたプログラムを1年間の準備期間から研究所が全面サポートし、高校2年生に対して、音楽Ⅱ、美術Ⅱとの選択で週2コマの設定教科としてスタートしました。
今の高校生が社会に出て活躍する、2020年代以降の働く環境をイメージしながら、基礎的な企画力、コミュニケーション能力やリーダーシップ、プレゼンテーション能力等を醸成していく授業。企業のリアルな課題や地域の社会課題をテーマに、超実践的な授業を展開しています。
オリエン、リサーチ、スコープ策定(事業計画の策定)、アイディエーション、プレゼンテーション、試作などのプロセスを経て、「知るを愉しむ」「壊すを愉しむ」「作るを愉しむ」という3つの学びの獲得を目指します。
研究所では、学生たちへの授業プロデュースにとどまらず、新しいプログラムにチャレンジする教員向けのレクチャーや、生徒との共同作業へのアドバイスを行うことで、教員と学生の双方の創発的なやりとりを生み出すことを目標としています。
●2017年のテーマ
・途上国への教育支援を新しい方法を模索する
→協力:JICA(国際協力機構)
・「午後の紅茶」の高校生向けの販売促進プラン
→協力:キリンビバレッジ
・ロックバンドKEYTALKのファン拡大作戦
→協力:ビクターエンタテインメント
・社会課題を解決する画期的なパンの開発
→協力:神戸屋キッチン
・たまプラーザをもっと住みやすい町にする
→協力:たまプラーザ商店会や地域コミュニティの方々